“三菱エアコン霧ヶ峰ZWシリーズリモコン”のヒューマンマシンインタフェースデザイン

摘要

そこで，三菱電機では，快適で環境に優しい室内空調機能の見える化と使いやすいHMI（Human Machine Interface）開発に取り細んでいる。2011年モデルでは，リモコンに業界で初めて搭載した大型フルドット液晶によるGUI（Graphical User Interface）の導入で，“～したい”気持ちを選ぶ新しい操作方法“快適セレクドを実現した。“快適セレクドでは複雑な空調制御を効果でまとめ，自動で選択できるようにするとともに，選択する効果をグラフィックで表現することで理解しやすくする工夫をした。また，GUIによるメニューの体系化でリモコンのボタン数を従来の約1／3にし，ボタンと印刷文字の大型化を実現，さらに，液晶画面でもバックライトと視認性の高い大きな文字を採用することで，高齢者でも見やすい表示とした。エアコン気流やエコ貯金箱の画面でユーザーメリットを見える化し，機能を分かりやすく表現した。これらのHMIデザインによって，エアコン操作のしやすさと分かりやすさを向上させ，省エネルギーと快適性を両立させたユーザーの思い通りの運転が可能となった。