普通ポルトランドセメントの耐硫酸塩性に及ぼす高炉スラグ微粉末,石灰石微粉末および無水石こうの影響と浸漬温度の影響

摘要

以上から本研究においては，普通ポルトランドセメント（以下OPC）にBFSの置換率を変えたOPC-BFS-AH-LSP系セメント系材料を用い，（1）著者らの研究で得られたAHおよびLSPの最適混和率を元に，耐硫酸塩性を高めるためのOPC-BFS-AH-LSP系材料の配合設計を提案することを第一の目的とした．材料設計の提案にあたり，23℃および40℃における硫酸塩劣化機構を，硫酸塩浸漬前の水和生成物と関連付けて考察することにより，BFS，AHおよびLSP，それぞれの材料が耐硫酸塩性に及ぼす影響を明らかにすること，ペースト供試体で検討した配合をモルタルに適用し，耐硫酸塩性を評価することを併せて検討した．