蘇る小松大谷池とその歴史的変遷

摘要

小松大谷池は，西岡山脈の北濃，瀬戸内海の燵なた灘に面し，道前平野と呼ばれる愛媛県有数の穀倉地帯の中心部に位置する小松町にある満水面積10ヘクタールを超える大きな池です（四国霊場第六十一番札所「香固寺」に参拝した人は，「奥の一ちュ」へ向かう途中に目にする。 ）。 小松二大谷池は，100万トンの水を湛えるため池で，その歴史は，大正3年の築造に遡り，昭和21年の南海大地震では深刻な被害を受けるなど，幾多の苦難を乗り越えながら，小松町大字南川、新屋敷地一帯の主水源として食糧生産を支えてきました。 そして，今なお100ヘクタールを超える農地を潤し続けています。