宮城県栗原市における 地下水利用ヒートボンプの導入 および温度均一化の取り組み

摘要

施設は宮城県の北西部、岩手県と秋田県境に位置する栗原市にある。栗原市は平成17 (2005)年4月に栗原郡全10町村が合併して 発足した県内最大の面積を持つ市である。稲 作中心の農業が営まれていた地域である力、近年トマト、パプリカの大型施設や葉物野菜 の水耕栽培施設が導入されるなど園芸分野の 生産が伸びている。栗原市の年平均気温は litで、11-2月の月別平均気温を県内の イチゴ主産地である亘理町と比べてみると約 2 °C低くなつており（表-1)、宮城県内で は冬期間の暖房コストが比較的多くかかる地 域である。また、施設の約500m北側には一 級河川北上川水系迫川が流れていることか ら、地下水が豊富な立地条件となっている。