(有）古城種畜場

摘要

今回、この特集で初めて紹介する古城種畜場（古城光雄会長）は、古くは鹿児島の糸藤（昭和60年生、血 統：第7糸桜一糸美一福金波）で大いに名を馳せた種 畜場である。現在、鹿児島県種雄牛協会会長を務める 古城氏は、一代で種畜場を立ち上げ、糸藤を世に送り 出すことに成功した。しかし平茂勝の登場とともに糸 藤の時代も終わりを迎える。その後造成した純粋兵庫 系種雄牛の大志（平成13年生、血統：照長土井一谷福 土井一菊照土井）は、純兵庫としては当時日本一の登 録点数87.0を記録した大型牛で、優れた脂肪交雑能力 を持ち、とくに「脂質を褒めない人はいなかった」（古 城氏）というほどの種雄牛だったが、先行していた安 福久が大きな壁となった。そんな古城種畜場が現在繋 養しているのが百合気高。これまで期待通りの好成績 を収めており、全国にその名を広めようとしている。 なお古城種畜場は繁殖肥育一貫経営で、飼養頭数は母 牛から肥育牛まで全て合わせて約100頭。現在、管理 全般は古城氏の甥にあたる古城正人氏が行っている。