BSE等動物プリオン病の今後の展開ＢＲAIＮ国際フォーラム-牛海綿状脳症（BSE）の発見から今後のプリオン病研究展開-より

摘要

10月25日、つくば国際会議場（茨城県つくば市）にて生物系特定産業技術研究推進機構の主催による国際フォーラム「牛海綿状脳症（BSE）の発見から今後のプリオン病研究展開」が開催された。 講演内容および講演者は次の通り、「発見者が見たBSEの神経病理学」Gerald Wells氏〔英国Veterinary Laboratory Agency顧問〕、「プリオン病の宿主要因と病原株」立石潤氏〔九州大学名誉教授〕、「感染するタンパク質の謎」横山隆氏〔（独）動物衛生研究所プリオン病研究センター病原?感染研究チーム長〕、「BSE等動物プリオン病の今後の展開」品川森一氏〔（独）動物衛生研究所プリオン病研究センター長〕。 英国のBSE発見者でもあるGerald Wells氏の講演もあって盛況となった本会は、研究者等に向けた踏み込んだ内容の講演が多く、参加者たちは熱心に耳を傾けていた。 さてBSEやプリオン病のあらまし、また現在の日本の対応などについては過去に本誌でもご紹介しているので、ここでは、現在解明されていないプリオン病の謎や、今後必要な研究?対策などに焦点を置かれた品川森一氏の講演をご紹介する。