人工授精師に受胎率向上のアドバイスを瞰く!出水農協繁殖実験センター山下昌俊氏

摘要

繁殖雌牛の受胎率を上げるためにはどうしたらいいのだろうか。平成22年2月に開催された第38回家畜人工 授精優良技術発表会全国大会（(社）家畜人工授精師協会主催）で西川賞を受賞し、業務の取組みが高く評価され た、鹿児島県出水市の出水農協繁殖実験センター（以下、繁殖センター）で人工授精業務を行っている山下昌俊 氏に話を聞いた。山下氏が繁殖セン夕一で人工授精業務についたのは3年前の平成20年度から。それまでは外部に授精業務を 委託しており、その時から繁殖センターの受胎率は良かったが、まだ業務にあたってから曰の浅い山下氏が引 き継いでからも成績の良さを保ち続けている。このことからも山下氏の技術が確かなことがわかる。今回は山 下氏に、受胎率向上のために授精業務で気をつけている点を2つと、繁殖雌牛の飼養管理で気をつけている点を 3つ教えてもらった。