網膜変性などで高成長期待 10年後は2兆5000億円市場に

摘要

眼科領域の疾患に関係する治療薬は、広範囲にわたる。 感染症や花粉症などのアレルギー疾患、角膜障害のドラ ィアイ、失明の主要原因である網膜疾患の緑内障、加齢 黄斑変性、糖尿病に伴う糖尿病性黄斑浮腫に対する治療 薬などがある。特に、網膜変性の治療薬に対する医療二 ーズは高い。参天製薬が2011年に発表した市場予測では、2010年 に1兆7000億円あった眼科治療薬市場は、10年後の 2020年に2兆5000億円まで拡大するとしている。その うち、網膜変性治療薬は2890億円から9500億円となり 3倍以上の高い伸び率を示す。緑内障治療薬は5610億円 から7000億円、ドライアイや感染症などその他の疾患 の治療薬は横ばいである。加齢黄斑変性などの網膜変性 治療薬が市場成長の鍵を握っているようだ。