C型肝炎ウィルスに対する新薬に期待抗インフルエンザ薬も相次き登場

摘要

今回はヒトエイズウイルス（HIV)に対する医薬品を 除く抗ウィルス薬の候補品を概観する。 C型肝炎は、C型肝炎ウィルス（HCV)に汚染された 血液との接触で感染し、約30年間という長い時間を経 て肝硬変や肝がんに移行する。世界保健機関(WHO)は、 世界人口の3%以上、およそ1億8000万人がHCVに感 染し、その多くが東アジア地域であると報告している。 日本のHCV感染者数は約200万人と推定されている。 日本ではインターフヱロン治療が効きにくい遺伝子型 lb型のウィルスが70%から85%を占めている。2a型は 1096から15o/o、2b型が約596で、他はまれである。ただし、 血友病患者ではla型が多い。これは血友病患者がHCV に罹患する原因となった血液製剤の輸入元の米国で、la 型のウィルスが最も多いことに由来している。