各波長LEDに対するトビィロウン力の誘引行動と 複眼構造およびォプシン遺伝子

摘要

ィネ害虫卜ビィロウン力の光応答とそれに関連する分子 に関する基礎的な知見を得るために，フォトン数を合わせられるLEDを用いての誘引実験，ォプシン遺伝子同定 および複眼の構造解析を行った.暗箱内での粘着板を用 いた実験では，一方向からの光照射の場合は365-735nm の広い波長範囲でトビィロウン力の誘引が見られた.また，両方向から等フオトンの光を照射した場合，選好性は365 nm=385 nm>470nm = 525 nm>白色LED=590nm> 660nm>735nm>850nmの順に有意に高かった.トビィ口 ゥンカ複眼の分光感度は520nmに高いピークと360nmに それより低いピークが見られ，660 nm以上の長波長に対し ての光受容感度は非常に低かった.トビィロウン力の光受 容遺伝子は，長波長ォプシン1種とUVォプシン遺伝子2 種が見つかった.長波長ォプシンは複眼の全体と単眼で， UVォプシン1は触角周縁部のド側で，UVォプシン2は 複眼の全体で発現していた.ゥンカ複眼の個眼は少なくと も8個の視細胞からなっていた.