26. 肥育豚への飼料用玄米と干しィモ残さの併給が 胸最長筋の肉質および脂肪の性状に及ぼす影響1一茨城県内における実証試験一

摘要

目的:地域で出る食品製造副産物の飼料化は， 飼料自給率を上げる重要な手段である。茨城県は力ンショの生産量が日本で2番目に多く， 干しィモ生産量は国内産の9割以上を占める。 その生産過程でカンショを蒸した後に排出さ れる干しィモ残さは，茨城ェコフィード協議 会を中心に飼料化が進められているが，給与 した豚に関する報告はない。第98回大会で 我々は，畜草研内での単飼管理において，玄 米と乾燥力ンショを肥育豚に併給すると，飼 料摂取量が高くなり，背脂肪内層の飽和脂肪 酸と一価不飽和脂肪酸の割合が高く ，多価不 飽和脂肪酸の割合が低くなることを報告した。 本研究では，茨城県内の養豚生産者の通常の 管理下で，県内産の飼料用玄米と，県内でで た干しィモ残さを肥育豚に併給し，日増体重， 胸最長筋の肉質，脂肪の性状に及ぼす影響を 調べた。