山形県における農業用水のケイ酸濃度

摘要

水稲のケイ酸含量が低下すると生育や収量，耐いもち病性などが低下することが知られている．水稲が吸収するケイ酸は，土壌，かんがい水，南棟軌肥料により供給されるが，本県では，最近土壌中の可給態ケイ酸含量および穂揃期以降の稲体ケイ酸含量が低下している傾向を認めている．そこで，水稲のケイ酸の供給源の一つであるかんがい水（農業用水）について現状を調査し，過去の年次と比較したので報告する．