香川県におけるプロッコリ一根こぶ病の 発病と土壌理化学性との関係*

摘要

近年，香川県のプロッコリ一の生産量は増加傾向にある.ここ5年間の統計データによると，直近の平成26年産で は，作付面積は5年前より約200ha増カ卩して約900ha, 出荷量は約l,600t増加して約8,8001で全国有数の産地と なっている.このような中，最近では，アブラナ科野菜特有の土壌病 害である根こぶ病の発生が多く見受けられるようになり， ブロッコリ一の安定生産に影響を及ぼしている.根こぶの 着生が多くなると，根による養分や水分の吸収に支障をき たし，場合によっては萎凋症状を示し，収量が激減するこ ともある.