Bifidobacterium pseudolongum JBP01誅含有腸溶性ヵプセルを投与された犬における免疫応答

摘要

犬を対象に新しく開発されたカプセル化Bifidobacterium pseudolongum JBP01製剤を5頭の正常なピーグル雄犬（3歳から6歳）に経口投与し免疫能への影響について検討した．免疫能の評価のため，末梢血中リンパ球サブセット，in vitro におけるマイトジュン刺激に対するCD25+ リンパ球発現率，および顆粒球の蛍光ピーズ貪食能の3項目についてFACSを用いて測定した．本製剤を30日間ピーグル犬5頭に投与したところ，投与前と比較し，リンパ球サブセットにおけるCD4 +リンパ球数と割合，CD3 + リン鯛澱およびCD4／CD8 ＋ リンパ球比がそれぞれ増加した．また，pHA，ConAおよびPWMの各マイトジュン刺激によるCD25＋リンパ球発現率が増加したことから，リンパ球の反応性が増強されたと考えられた．顆粒球の貪食絶には変化がみられなかった．本製剤は，これまでに人などで報告されているプロパイオテイクスの免疫能調整作用の中でも，特にリンパ球に対する刺激作用を有することが示唆された．