AR－CDMプロジェクトのベースライン純吸収における境界内尿素蓄積変化の算定手法の提案-インドネシア国ロソボシク島の熱帯季節林気候下の植林地のこついて-

摘要

COP9の決定により、AR-CDMプロジェクト事業者は、植林をしなかったと仮定した場合の植林地境界内の炭素蓄積変化（ベースライン穐吸収監うを推定する必要がある。 また、家畜の放牧や燃材採取 ㈤_墾を行う地域などで、植林が原因して植林地外で家商や人による炭素損失（リーケージ）が発生した場合は、それも計測する必要がある。 しかし、これらの計測手法は確立していない。 そこでインドネシア国ロンボッタ島で野外調査を行い、得られた結果を事例として、ベースライン純吸収数と、リーケージのうち植林前に植林地境界内で行われていた放牧や燃材採取の活動が植林後は植林地境界の外で100％行われると仮定したときの炭素税失（潜在的リーケージ）との合計値を算定する手法を開発した。 本研究は林野庁委託事業、（財）地球環境センター助成事業、及びJICA炭素固定森林経営現地実証調査の一部として行った。成長輪解析でご協力を頂いた森林総研組織材質研の藤原健氏にお礼申し上げる。