センダンの組織培養苗による人工林造成試験

摘要

森林の炭酸ガスの固定機能を増大させるための方法として、成長量の大きな樹種を用いた森林造成が考えられる。 そこで、本研究においては、初期成長に優れたセンダンを対象樹種として連接し、その人工林の炭酸ガス固定機能の評価を行うことを目的とした。センダンは、九州の標高600m以下の地域に広く分布し、ケヤキやキリと同様、建築材、家具材に利用され付加価値の高い樹木として知られている。本研究では、九州各地の河川域から選抜された優良センダンを組織培養により増殖し、その苗木を用いて人工林を造成した。 本報告では、組織培養苗による人工林造成試験の3年目の成長状況について述べる。