ソルガムの出穂開花に及ぼす花芽分化制御遺伝子T, D_1, D_2と熱性遺伝子 Ma_1～Ma_4 の効果

摘要

出穂性は作物の生産性を支配する重要な形質である。 ソルガムの出穂性はこれまで，グレインソルガム品種‘Milo’と‘Hegari’から検出された4種類の同義遺伝子Ma_1～Ma_4（Quinby 1967；Quinby ら1973）によって説明されてきた。 すなわち，Ma_1とMa_2座が優性の100－day Milo（Ma_1 Ma_2 Ma_3 Ma_4)と90-day Milo (Ma_1 Ma_2 ma_3 Ma_4）は晩生であり，またこれら劣性遺伝子の数が増加するはと早生化し，38－day Milo (ma_1 ma_2 ma_3 ~Rma_4）は播種後45日前後で出穂する極早生品種である。 また，Miller ら（1968）は，Ma_1 とMa_2座が優性の品種は比較的強い日長感応性を持つことを報告している。