日本海側ブナ林における常緑低木3種の共存パターン

摘要

日本海側多雪地域のブナ林は、林床植生によりササ型林床と低木型林床に区分できるここのうち低木型林床には同じニッチを占める教程の常緑低木種が同所的に生育している。 そのため「同じニッチを占める多種はニッチ分化により共存可能である」と考えるとギ平衡仮説）、低木型林床を構成する常緑低木の共存パターンはニッチ分化によるものと予想されるむそこで、本研究では低木型林床を構成する代表的常緑低木種で、特に生活様式の類似したヒメアオキ、エゾユズリ′、及びヒメモチを対象とし、この3種の共存パターンについて以下の作業仮説を検証した。 大きなスケール（群落スケール）での水平分布におけるニッチ分化により共存。 小さなスケール（植生パッチスケール）での水平分布におけるニッチ分化により共存。 階層におけるニッチ分化により共存。