光沢不眠蚕nm-gのエクダイソン投与による幼虫脱皮の誘導

摘要

ユタタイソンを人工飼料中に混ぜて光沢不眠蚕（nm－g）に添食ざせることにより，幼虫脱皮の誘導を試みた。 光沢不眠蚕1齢6日日の幼虫に添食させた場合，飼料粉休当たり200ppm以上の濃度のエタグイソγで約90％が2掛こ脱皮したが，20－ハイドロキシエタグイソン（20－OH－E）では400ppmの濃度でも60％しか脱皮はおこらなかった。 次に，200ppmのユタダイソンで脱皮が誘導された光沢不眠蚕2～4齢幼虫について，発育に伴うェクタイソンに対する反応の変化を検討した。 2，3齢期とも齢の前半にエタグイソンを添食させれば幼虫脱皮が誘導されたが，3，4齢の齢後半の添食では，吐糸行動や幼虫一席の中間体への脱皮が観察された。 以上の結果から，エタグイソンは各齢の適当な時期に添食させれば光沢不眠蚕の幼虫脱皮誘導に有効であることが明らかになった。