肉用牛肥育期間短縮への取組み

摘要

先年、専修大学森宏教授らのグループにより「各種食肉消費と年齢：コーホート分析」と題して、大変興味のある調査研究報告がなされた（農畜産業振興事業団：畜産の情報，97．11）。 これによれば子供青年期に形成された飲食の習慣は加齢にかかわらず維持され（コーホート効果）、現在の10－20歳代の人達は20世紀初頭に30－40歳代になっても、相変わらず魚より肉類中心の食形厳に、とどまるかどうかについての考察がいろいろとなされている。 とくに最近における食肉消費の特徴として、牛肉において10歳代の増加がめざましく、かっての食べ盛りである中学生年代の蛋白源は豚肉、鶏肉であったものが、今は牛肉にとって変わられているというものである（図1）。