捕獲したェゾシ力(Cervus nippon yesoensis)かり创出れる 地域資源の活用策の現状と提案

摘要

北海道におけるェゾシ力、Cervm nippon yesoensis)の生 息数は，2010年度に過去最高の64万頭に達した（北海道 2012b)。個体数の増加は，農林業被害の拡大をもたらし，交 通事故被害を多発させ，一層人との軋櫟を強くしている。ェ ゾシ力と人の係わりは，北海道が開拓され始めた明治時代か ら深まり，人はェゾシ力生産物から恩恵を享受し，生活の糧 とした。しかし，行き過ぎた生産物の採取は乱獲に繫がり， 個体数の減少をもたらした。減少時期に重なるように，数回 の豪雪が追い打ちをかけ，ェゾシ力が絶滅の危機に瀕したこ とは周知の事実である。人と野生動物の関係を安定的に維持 するには，緻密な戦略が求められる力《，過去の経緯から評価 すると巧みに管理してきたとは言い難い。