かんがい用水を用いた露地野菜の毒液土耕栽培技術による高品質安定生産

摘要

茨城県の南西部は、野菜、果樹、花井など茨城県最大の農業地域で、首都圏への生鮮食料供給基地として重要な地域となっています。近年、食の安全や安定供給といった消費者ニーズに沿った産地の維持、発展を図ることが求められ、整備されたかんがい施設を活用した営農の定着と食の安全、安心を確保する環境保全型農業の一層の推進が必要となっています。　こういった状況に応えるため、国営霞ヶ浦用水農業水利事業等により整備された畑地かんがい施設を利用し、地域の主要農作物である露地のレタス及びナスを対象として、環境保全型農業を可能とする養液土耕栽培技術の適応性の調査を実施しました。本報告は、それらの調査結果をとりまとめたものです。