千葉県畑土壌の年間土壌浸透水量を表した100mメッシュ図

摘要

一部の井戸水や河川水から環境基準値を超える硝酸態窒素が検出され、その一因が畑地における施肥や有機物施用にあると指摘されている。 このような状況から、作物生産にともなう硝酸態窒素による負荷の現状を評価し、負荷低減対策を立てる必要性に迫られている。 作物栽培における窒素収支から土壌浸透水中の硝酸態窒素濃度を推定する、あるいは負荷低減対策として浸透水中の硝酸態窒素濃度を一定値以下にする窒素負荷量を求めるためには、土壌浸透水量の情報が必須である。 そこで、土壌、土地利用、気象などの情報を地理情報システムで統合して、千葉県の畑土壌に関する100mメッシュの年間浸透水量図を作成した。