エアーアシスト条播における形状の異なる粒の運動解析

摘要

種籾の搬送と田面への埋没とを空気の作用で行うエアーアシスト条播機（帖佐ら2009) は、高い作業能率により水稲の生産コスト削減と規模拡大を実現することが期待できる（塩 谷ら2011)。さらに、エアーアシスト条播種が冬作物にも適用できれば（加藤ら2012)、 機械費の削減に寄与し、より導入しやすい技術へと進展する。また、エアーアシスト条播 機は構造が簡単であるため、今後機械化が進展する東南アジアの稲作においても基幹とな りうる技術と考えている。そのため、長粒種を対象とした知見も重要となる。そこで、ェ ァーアシスト条播機を、様々な種子へ適用させることを想定して、粒の形状の変化が播種 時の運動に及ぼす影響について検討した。