「うね内部分施用技術」の汎用化一全面マノレチレタス作への適用一

摘要

キャベツ、ハクサイ、ブロッコリ一、レタス等の露地野菜生産において、生産コストの 低減及び環境負荷低減のために化学肥料の使用量を削減する技術の開発は重要である。こ れまでに、移植苗を中心とする部分にのみに肥料を土壌と混和して施用する「うね内部分 施用技術」による単うねや平うね栽培における施肥量の削減効果について明らかにしてきた。しかし、岩手県、長野県、群馬県等代表的なレタス生産地ではうね幅が45-50cmと比 較的狭く、また、うね全体にマルチを張る全面マルチ作での栽培が行われており、このよ うな栽培様式においても肥料施用量を大幅に削減できる施用技術が求められている。そこで、このような全面マルチ作においても「うね内部分施用技術」を汎用利用できる 機械を開発し、その機械による施肥量削減効果を調査した。