環境保全及び低コストを目指した新耕うん - 畦立法

摘要

近年，化学肥料が地下水を汚染しているという指摘がなされている。 わが国においても，野菜畑池野を流れる河川やその地帯の浅層井戸水には，高濃度の硝酸態窒素が含まれる場合があることが知られている。さらに一部の地域では硝酸態度素の濃度が飲料水の水質基準を越えていると報告されている。南九州の畑作地帯ほ温暖で日本有数の多雨地帯に位置し，わが国の食粗生産基地として畜産 - 野菜作が振興されてきた反面，糞尿 - 肥料 - 農薬が多量施用されている。 また，この地帯は透水性の高い火山性土の黒ポク，ポラが分布しており，高濃度養分を含んだ地下浸透水が下降し，耕土層の養分不均衡や環境汚染が顕在化しつつある。