インドモンスーン地帯における早期播種と排水技術、および播種技術を組み合 わせた大豆の多収化技術の確立

摘要

ィンドでは、近年、著しい経済成長によって1人あたりの食用油消費量が増大しており、 油糧種子のなかでも特に大豆は、天水に依存する非灌漑地域の生産性が低い地域において も栽培可能なこと、政府によって最低価格が保証されている作物で、過半数を占める小規模貧困農家(2ha以下の土地を所有する農家)の生計向上のための有望な作物であることな どの理由により、1986年の作付面積153万ha、生産量89万トンから、2007年の同885 万ha、同947万トンへ著しく伸ぴている。一方、ィンド国内における近年の大豆単収は、 国際半乾燥熱帯作物研究所（ICRISAT)が目標に掲げる200kg/10aを大きく下回る 110kg/10a程度で停滞し、急増する食用油のィンド国内需要に追いついていない。そこで本研究では、ィンド国内の大豆主産地で生産量の6割を占めるマディアブラディ ッシュ(MP)州を対象に、低コストで現地に導入しうる大豆増収技術を確立する。