傾斜地の不整形な受託水田における農業機械の作業時間特性

摘要

本報では以下のことを明らかにした。（1）代かき，田植え，収穫の10a当たり作業時間Tは，圃場面積A，圃場形状係数Nからなる重回帰式より求めた有効作業効率Eeの近似値を介することで推定できた。 Nは調査圃場を楕円形（面積，周囲長が同じ）と仮定し，その長軸長と短軸長の比から求めた。 （2）Tの推定値と実測値との比は，代かき1回目87～109％，代かき2回目78～116％，田植え92～115％，収穫85～134％であった。 （3）Tは，圃場面積が大きくなるにつれ短縮した。 特に，圃場面積が7～10a程度までは短縮傾向が大きかった。