1997年（平成9年）の日本の天候の特徴

摘要

1997年の日本の天候の特徴は次のとおりである。①冬（1996年12月－1997年2月）の暖冬（北，東日本），②春の顕著な高温，③台風の早い上陸（6月に2個，7月に1個），④一都を除いて全国的に降水量の多かった梅雨（表1），⑤西日本を中心とした梅雨明け後の不順な天候，⑥天候の変動が大さかった秋（10月の少雨，多照，11月の高温，多雨）。 図1は年間の平均気温，降水量及び日照時間の平年差（比）図である。年間を適して高温傾向が目立ったが，特に冬から春にかけてと，6月下旬－7月上旬および11月に顕著な高温が現れた（図2，表2）。