花きの消費者ニーズの解析

摘要

切り花の消費は，1992年以降頭市ちの状況になり，1998年以降では後退の局面を迎えている。 その原因となる10年来の経済不況は従来の景気循環の一過程としての不況とは異なり，これまでのような安定的，持続的な経済成長は当面望めない状況となっている。 このような状況の下で，今後，切り花の消費拡大を図るには，経済情勢に大きく左右される業務用よりも，家庭内消費ヤ個人による贈答用などの個人需要を伸ばすことが重要と考えられる。 ここでは，消費者の求めている花はどんなものであるかをアンケート調査の結果から解析し，嗜好品的性格の強い花に対ずる消費者のニーズをより的確に把握し，切り花の消費拡大の方策を探る目的で進めてきた研究の成果を紹介する。