画期的な組織革新による家族養豚農家グル一プの挑戦—世界レベルの技術導入と財務を中心とした養豚経営の実践

摘要

グロ—バルビッグファーム(以下GPFと称す)の位置する群馬県渋川市は、日本の真ん中、関東平野の西北端に位置し、古くから交通の要衝として栄えた商業、利根川の水資源を利用した工業、東京都心までー20という地の利を活かした農業、名湯伊香保溫泉等の景勝地を有する観光と、農商工観と調和のとれた都市として発展しており、農業の特徴としては、全国一の生産を誇るンニヤク芋ゃ観光果樹、首都圏向けの野菜栽培がさかんな地域となつている。GPFの代表取締役である赤地勝美氏は、神奈川県鎌倉の農業とは緣のない家庭で育ったが、高校生の頃より農業を志し、東京農業大学に進学した。卒業後は大規模養豚企業に就職し、農業参入への道を模索した。