東京穀物商品取引所ヨメ研究会」についてーいまなぜ、コメの先物取引か

摘要

コメの生産.流通の大きな変化　コメの生産.流通は、不断のリスクに晒されている。東京穀物商品取引所が、コメの先物取引の認可申請をおこなって以来4年を経過レ、この間、コメをめぐる状況は大きく変化している。　農業政策は、かつての消費者負担型の価格支持政策から、戸別所得補償制度にみられるように財政負担型の直接所得補償政策に大きく転換している。また、コメの生産調整も、かつての全員参加の強制色が強かったものから、選択の自由度が高まり、生産調整に参加するか否かは個々の生産者の判断に委ねられている。　さらに、米粉用、飼料用等新規需要米、　加工用米といった新たな動きもある。