滋賀県における水田作経営の動向と認定農業者、集落営農の連携

摘要

滋賀県では、兼業農家が多く水田農業に特化した農業構造の中で、1990年から実施した「集落営農促進対策事業」等ハード、ソフト両面からの支援をおこない、集落営農の育成をとおして生産性の高い水田農業の確立と農村集落の活性化にとりくんできた。また、2007年度からの経営所得安定対策など新たな政策の導入等が進むなか、特定農業団体や集落営農の法人化が進展し、集落営農は、本県における水田農業の重要な担い手となっている。このように集落営農の育成が進む一方で、個別経営においても農地の流動化に伴う水田作経営の大型化が進展している。また、一方でJA出資型農業法人などJA、市町主導により設立された農業法人（以下、サポート事業体という）も設立される等本県の水田農業はこれらの多様な担い手により担われている。