侵入害虫アルファルファタコゾゥムシの寄主植物，遺伝的系統， 近縁種，ボルバキア感染および導入寄生蜂幼虫の跳躍行動

摘要

ァノレファノレフアタコゾゥムシHyperaposticaは， 原産地の旧北区西部,ァフリ力北部や侵入先の北米 で，牧草であるアルファルフ了 Medicago sativaを加 害し注目されるようになった（Radcliffe and Flanders 1998).日本へは1982年に福岡と沖網で発見されて 以後，カラスノエンドウやゥマゴヤシなどのマメ科 雑草を食していたが，1987年ころからレンゲを加害 し始め（木村,加来1991),生物的防除の対象となつ た.数種の導入天敵のうち，ヨーロッパトビチビァ メバチBathyplectes anurusのみが定着し，農薬登録 もされた（白石ら2005, Shoubuetal. 2005,高木2013).北米では，アルファルファタコゾゥムシに2つの クレード「西部型クレード」「ェジプト型東部型 クレード」に大別できる3つのミトコンドリァ型系 統「西部型」，「東部型」，「エジプト型」があり（Hsiao 1996),それぞれ生態が異なるとされている（Wood etal. 1978).さらに，西部型は，細胞内共生菌であ るボルバキアWolbachiaに感染していて細胞質不和 合を引き起こし，感染系統と非感染系統との間で Fiができないか（雄が感染，雌が非感染の場合）， 性比が雌に偏る（雌が感染，雄が非感染の場合）こ とが知られている(Blickenstaff1965, Hsiao and Hsiao 1985).