農業分野における障害者雇用の実践と課題--横浜市「障害者農業就労援助事業」の事例から--

摘要

農業分野における障害者の就労状況にっいては，例えば，知的障害者の就業形態では，「製造加工業」15．7％に次いで，「農、林、漁業」分野での就労が3．9％と，2番目に多くなっていることが分かる（厚生労働省，「知的障害児（者）基礎調査」，2005年）．　さらに，障害者の多くを雇用している授産施設（社会就労センター）の主な作業種についてみてみると，「農業」が全体の70％を占め，「食料品製造業」の10．3％，「その他製造業」の74％に次いで多くなっている（全国社会就労センター協議会他「平成19年度社会就労センター実態調査報告書」，2007年）．