農産物直売所におけるマーケティング戦略の構築 －安心、安全の視点から－

摘要

農産物直売所（以下，直売所）は，生産者と消費者とが，流通業者を介さずに農産物の直接売買の可能なことが特徴である．そのため，消費者側には安価で新鮮な農産物を購入できる息生産者側には市場流通規格外の農産物を販売することができる点などがメリットとしてあげられる．また，直売所は，地域農業の振興や地産地消の推進等で重要な役割を果たしており，安定的な成長が望まれている．しかし，直売所数は増加傾向にあり，直売所間の競争が激化している（岡山県内においても平成11年度の約100ヶ所から平成15年度の約160ヶ所に増加）．将来的な直売所の維持、発展のためには，マーケティング戦略の構築が不可欠である．