支所職員の地域への支援行動におけるロールモデルの構成要素に関する考察: 愛知県豊田市の支所職員を事例として

摘要

平成の大合併以降，多くの自治体では旧役場の施 設等に支所を設置することで，旧町村における窓口 サービス機能の維持に努めてきた.こうした中で， 支所業務に従事する支所職員は，行政と地域を結び つける現場担当者として地域にとって欠かせない存 在となっている.しかしながら，支所職員として行 われる地域住民に対する支援行動は，職員の個人特 性（地域に関与する際の動機づけや地域に対する問 題意識など）に大きく依存する.そのため，行政サー ビスとして地域への支援行動を積極的に位置づける 上でも，各職員が一連の支援行動を有意義なものと して認識するような環境づくりが欠かせない.