花の文化 西洋編(4): クレタ島とサントリーニ島の花の壁画

摘要

青いエーゲ海に浮かぶ多くの島々には、古代ギリシャ時代以前からそこに住む海洋民族がミノスなど独特な文明を築いていた。 これら海洋民族の文明は古代ギリシャにも大きな影響を与え、ここが考古学の宝庫でもあったのである。しかし、紀元前1500年から1400年にかけて、たび重なる大地震と火山爆発で多くの古代文明を埋没させてしまったのである。 19世紀の初めに発掘が始められるまでは、その文明は陽の目を見ることはなかった。 その最初の出来事がミロ島（メロス島）で発見された「ミロのヴィーナス」だったのである。