高温環境に強い軟弱野菜の品目紹介 -品種の特徴と栽培方法

摘要

高温期のコマツナ栽培では、萎黄病、高温乾燥による生育停滞、菓身のカツビング、石灰欠乏症などが問題となる。 また、梅雨時期など高温多湿期には軟弱徒長しやすく、収量や品質が低下しやすい。 そこで我々は、萎黄病に耐病性を持ち、高温時でも安定した生育をし、かつ軟弱徒長しにくく、株張りに優れる品種を目標に育成を行っている。 覆恕┳印? 萎黄病に強い耐病性を持つ中早生種。 板が深くまで伸長し、板量が比較的多いので、しつかりと永を吸収し、高温乾燥下でも安定して生育する。このため、生育のバラツキが少なく、揃い性の良い品種といえる。 葉は濃緑でつやがあり、葉身のカツビングや、石灰欠乏症が発生しにくいため商品性が高い。 草姿は極立性で葉が絡みにくく、葉柄がしなやかで収穫時の折れが少ないため、収穫作業が容易である。