省力栽培に向いた良食味のカボチャ　「TC2A」と親系統「北海1号」

摘要

カボチャの栽培は、果菜類の中では比較的省力的とされているが、生産者の高齢化、労力不足や海外からの輸入などの面から、なお一層の栽培の省力化が強く望まれている。 特に、北海道のカボチャ栽培においては定植後の整枝、誘引、収穫作業には多くの労力を要している。これらの作業における省力軽作業化を図る上で、節問が詰まる短節間性は有用形質とされ、これまでにも短節間性を備えたカボチャ品種が育成されてきたが、果実品質、中でも肉質が劣る（乾物率が低く粘質）ために市城性に乏しく、広く普及していない。そこで、北海道農業研究センターでは、平成8年から高粉質の短節問カボチャの育成に取り組んだ。