果樹の基礎生理と栽培技術⑦カキのわい化について

摘要

カキは本州の東北地方から九州にかけて非常に広い範囲で栽培されており、日本の気候に非常によく適合した果樹である。1股にカキはリンゴと並んで大型果樹の代表であるが、実際栽培されているカキは整枝、勇走によりある程度の低樹高化を図り、現在の樹姿を保っている。しかし整枝、勢走による低樹高化にはある程度の限界があり、摘菅、摘果、収穫、勢定といった一連の栽培管理には脚立等を用いた高所における作業が不可欠である。 その州方で、農業の担い手は高齢化、婦女子化の進行が著しい。 果樹産業においても例外ではなく、特にカキのような大型果樹の場合、低樹高化による作業のいっそうの省力化は緊急課題の1つとしてあげられている。