ゥリ科野菜用全自動接ぎ木装置

摘要

接ぎ木苗は、果菜類を生産する上で不可欠なものとなつており、その利用割合は約60%、ゥリ科のスイカとキユウリに限れば約^%に達している。近年では、農薬(土壌消毒剤)使用量を低減できる環境に負荷を与えない栽培技術として、海外でも接ぎ木栽培への関心が高まつている。一方、農家の高齢化と労働力不足の進行に伴って、接ぎ木苗を購入する事例が増加しており、現在、ゥリ科野菜類では、接ぎ木栽培面積の約35％で購入苗が利用されている。育苗と栽培が急速に分業化される中、育苗現場では、接ぎ木苗生産における全労働時間の40%程度を占めると言われる接ぎ木作業の省力化の要望が強まった。このため、様々なタイプの接ぎ木装置が開発され、現在、国内での普及台数は100台を超えるまでになつている。