リンゴ「ふじ」での青实果、成熟不良と温暖化

摘要

リンゴは落葉果樹の中でも冷涼な気候を好む果樹であり、東北地方や長野県等が主産地となつている。富山県の年平均気温はB .4。cでリンゴ主産県に比べると温暖な気候条件下でリンゴが栽培されているため、本県のような温暖なリンゴ栽培地帯では気候温暖化の影響を受けやすい。昨今のリンゴの生育を見てみると、夏秋季の黄変落葉の増加、収獲前落果の増加、着色不良果の発生、日焼け果の発生、蜜入り程度の減少、果肉の軟化、病害虫発生の早期化.増加等、生育期間中の高温や豪雨、干ばつといつた気候温暖化に伴う異常気象が原因と思われる現象が頻発しており、品質や収量の低下につながつている。