21世紀に向けた生産者の選択肢次にくる品質管理と效率的生産システムとは

摘要

日本の花は総じて高い。 欧米の市場価格だけ較べても切り花、鉢物ともわが国の花は五〇～六〇％も高い。 これが今も輸入花きの誘い水になっているばかりか国内の花の消費拡大をも妨げているのだ。 消費者がこの不況下に安い花苗を買い求めるのは、植え付け後大きく育ってコンテナやハンギングバスケットで楽しめる点が切り花より割安だと考えている人が多いという意見すらある。 今まで超高品質の花きを生産するのが日本の花きであったが、これからは値ごろ感の価格で売れる花き商品を大量かつ効率的に生産し、安定供給できるシステムに変わろうとしているのだ。農水省のいうカジュアルフラワーもまさにそれを目標としていたもので、安売り用の花の生産　 ではない。