栽培面からみたダイコンの病害虫生理障害対策

摘要

もともとダイコンは秋冬野菜として栽培され、漬物や乾燥されて保存野菜として重宝されてきた。 近年は、栽培資材の開発や品種改良によって一年中新鮮なダイコンが供給されるようになり、ダイコンの利用も家庭での調理用だけでなく、業務用のおでん、つま、おろし、漬物など食品工場での利用が増加している。 　 業務用では工場での作業効率や高品質の食品を供給するため、良い原料となるダイコンの生産が求められている。 スーパーや青果店で販売する場合でも食害や腐敗したものは嫌われる。ダイコンは取が商品であり、葉が立派でも肝心の板に病気や虫、生理障害が出てしまっては問題である。