大天災、大人災から3年，農村計画はどうあるべ

摘要

哲学者の中村元が，3.11震災後に再出版した『技術の 正体』(2013)の文章を引用する。「人間の理性が技術を つくつたというのは実は間違いで，技術というものは理 性よりももっと古い起源をもつ。したがって，人間が理 性によって技術をコントロールできるというのはとんだ 思いあがりではないか。、 、 、福島第一原発では，現在 にいたるまで炉心の制御はもちろん，増えつづける汚染 水の処理さえ満足にできていない。、 、 、技術というも. のは，どうやら人間の思惑などには左右されず，自己運 動し，自己展開するものらしい。、 、 、私は，技術だけ でなく資本もまた一つの複雑系として自己運動をすると 考えている。資本も，ある段階までは資本家や経営者や 経済学者によってコントロールできると思われたのであ ろう力s,やがて自己運動をはじめて，人間の手に負えな くなった。」