ドブタミンおよびフエ二レフリンが セボフルラン吸入麻酔下のサラブレッド種の心血管系に及ほす影響

摘要

ドブタミンおよびフエ二レフリンカ、麻酔下のゥマの心血管系に及ぼす影響を評価するため、6頭の健 康なサラブレッド種に3段階の用量のドブ夕ミンおよびフエ二レフリンを投与した。キシラジン、グアイ フエネシンおよびチォペンタールにより麻酔導入し、終末呼気セボフルラン濃度を2.8%で維持した。麻酔 中は右側横臥で保定し、3段階の用量(0.5， L0，2.0〃g/kg/min)のドブタミンを各15分間連続投与した。30分 間の投薬休止期間の後、続いて3段階の用量(0.25， 0.5，1.0バg/kg/min)のフエ二レフリンを各15分間連続投 与した。心血管系指標は、各薬物投与直前および各投与量の15分間の連続投与終了直後に測定した。フエ 二レフリン投与期間中は5分毎に血液を採取した。両薬物の投与中に心拍数の有意な変化は認められなかつ た。両薬物ともに、セボフルランによって引き起こされた低血圧を改善した。ドブ夕ミンは、1回拍出量 を増加させることによって、平均動脈圧(MAP)と心拍出量(CO)を増加させた。一方、フヱニレフリンは、 全身血管抵抗を上昇させることによって、MAPを上昇させたもののCOを減少させた。血漿中フヱニレフ リン濃度は、投与用量の増加に伴って上昇し、投与開始15、 30および45分後の値は、それぞれ6.2±1.2ng/ ml、17.0 土 4.8ng/mlおよび37.9 土 7.3ng/mlであった。