臨床獣医学領域における永久磁石の応用に関する研究Ⅱ．磁気水の熱伝導効果について

摘要

磁場の中を通過させた水（磁気水）は，水の分子集団（クラスター）が小さくなることがNMRによって測定した結果から理解することができる（後述）。 筆者らは，先に永久磁石と遠赤外線を作用させた磁気水は，分子レベルでの活性化、微粒子化により，細胞組織と共鳴作用が起き，浸透力、溶解力が向上する結果，牛腎臓結石を試験管磁気水中に60日間浸漬したところ，結石がばとんど溶解することを，また，磁化した水道水でサケの受精卵の僻化実験を水槽中で行ったところ，階化後順調に稚魚にまで成長したことを報告した。今回は，磁化水が非磁化水に比較して熱伝導でどれほどの差があるかを検討したので，その成績について報告する。