福岡県におけるActinobacilhis pleuropneumoniae 血清型ほによる鼸鼸炎の発生事例について

摘要

豚胸膜肺炎を惹起するActinobacilhis pleuropneumoniae (App)は，菌体表層に存在する莢膜多糖の構造および抗原 性に基づき1-ほの血清型に型別されている1)。豚胸膜肺 炎予防ワクチンの有効性は血清型特異的であり，血清型に よつて病原性の強さに差が認められることから，血清型別 は疫学マーカーとして重要な検査項目のひとつである。国，地域，農場で流行している血清型はそれぞれ 異なり,日本では血清型1，2， 5が全体の90%を占め， 血清型4,10,13，14の分離報告はこれまでない2リ、そ の他の血清型による豚胸膜肺炎の散発的な発生が認められ ているが.近年血清型15の報告が増加している。