子牛の食道憩室

摘要

発育不良と背雪姿勢、軟便がみられていた4カ月齢の黒毛和種子牛（雌）に急性第一胃鼓脹がみられ，第一胃切開術が実施された。 第一胃内にトワイン塊が見いだされ，除去された。 しかし，術後5日間，食欲不定と中等度の第一胃鼓脹が反復し，さらに術後6日目からは金塊の吐出もみられるようになった。 この間，第一胃鼓脹が顕著な場合には胃カテーテルの第一胃挿管によって，ガスを除去することもなされた。このような反復する第一胃鼓脹と，金塊の吐出および食欲不定の状態が約60日間経過した時点で，子牛は本学に搬入された。